
書誌情報
タイトル | 不死探偵・冷堂紅葉 |
出版社/レーベル | SBクリエイティブ/GA文庫 |
著者 | 零 雫 |
イラスト | 美和野らぐ |
ISBN | 9784815621490 |
紹介
あらすじ
七月■日。謎の美少女・冷堂紅葉(れいどうもみじ)が転校してきた夏の日、
クラスメイトが殺された。密室殺人だった。
「私達で事件を解決しましょう、天内くん」
「まるでミステリ小説の名探偵みたいだな」
廃部寸前の文学研究会に所属する俺・天内晴麻(あまないはるま)は、なぜか転校生に事件の調査を依頼される。
そして冷堂も殺された――はずだった。誰にも解かれることのない究極の密室で。
「私を殺した犯人を見つけて下さいね――探偵さん」
不死探偵と“普通”の相棒。再現不可能な殺人事件に挑む学園ミステリー、堂々開幕!事件の真相に迫る時、君と最後の××をする。
ミステリー×異能力の融合作品
本作は、ジャンルとしては学園ミステリー作品に分類されるのですが、ただのミステリー作品ではなく、主人公やヒロインが異能力者であることが作品をさらに面白くしているポイントです。
キスをすると一定の時間までタイムリープすることができる主人公・天内くんと、不老不死のヒロイン・冷堂さんというタッグなのですが、まさに相性抜群といった感じで、探偵と助手の関係を想起させるようなわくわく感を読者に与えてくれます。
また、異能力者だからこそ起きた事件や解決方法なども非常に興味深く、本当なら絶対起こりえない事件も、トリックが分かったときには、思わず「なるほど」と感じさせてくれるような、謎解き要素もたくさん本作には含まれています。
モチーフとなったミステリー作品が分かればもう少し楽しめるのかなと感じさせる要素も多々あり、作者の方のミステリー愛もうかがえる、そんな作品に仕上がっていると思いました。
また、ヒロインもギャップ萌えで可愛いだけでなく、友人男キャラ含め、登場人物全員が魅力的な点も本作の特徴で、まさにラノベでミステリーやってると思わせるようなエンタメ作品に仕上がっていると感じました。
友人のカルバンくんの水面下での活躍や、今回の事件のキー人物の一人である宮川さんも非常にのほほん可愛く魅力的で、これからどのような展開になっていくかが非常に楽しみな一冊です。
2025年8月には約2年ぶりとなる、ファン待望の3巻が発売となる予定でして、今後の展開が見逃せない作品であること間違いなしでしょう。
個人的作品評価
【個人的作品評価】
【ストーリー性】 | ★★★★☆(4/5) |
【キャラクターの魅力】 | ★★★★★(5/5) |
【独創性】 | ★★★★☆(4/5) |
【読みやすさ】 | ★★★★★(5/5) |
【総合評価】
★★★★★(5/5) |

異能×ミステリーをかけあわせるとこんなに面白いのかと実感した一冊で、文句なしの満点評価です!
正直あまりミステリー作品を読んでこなかったのですが、この作品がきっかけで
他のミステリー作品にもどっぷり浸かってみたいと思いました!
皆さんに読んでもらいたい、とてもオススメの作品です!
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